なぜ多くの民間療法は医療になりたいのか?

療法の分野では正誤や優劣などは、患者の獲得(収益)にほとんど影響はありません。

なぜなら患者は何が正しくて何が間違ってるか、
どれが質が良くてどれが質が悪いのか
見分けることができないからです。

優劣がわからないため、療法のアピールポイントは政府認定や医学などの権威が大事になってきます。だから、どれだけ正しいか、優れた技術かではなく、どれだけ権威があるかをアピールしている療法家をたくさん見たことがあるでしょう。

ただ患者に対して最も有効なアピールは安さです。患者は安いとそれだけで購入動機になるのです。

それには医療になることです。医療になり保険が適用されれば70%引きで販売することができ、さらに国家資格や医療免許の権威も同時に取得できます。

これは収益には最も合理的な方法なのです。そのために多くの療法は民間療法から医療になりたいのです。

カイロプラクティックもそうなのです。カイロプラクティックは最初は民間療法で独自分野として成長させることがDDパーマーの目指したことだったのですが、それでは人々の支持や患者の確保は難しく、経営維持が困難になってしまいます。

それなら医学の傘下に入り、医療としてのカイロプラクティックになれば医学の権威も得られ、保険も適用されるので、経営が楽になるのです。

こういった事情もあり、カイロプラクティックは民間療法から準医療へと自分達のポリシーを捨て医学へと鞍替えしたのです。