療法革命の遍歴

少し前は地動説が当たり前でした。その後、望遠鏡の発明により天動説に変化しました。さらに研究は進み、地球や太陽も銀河系の中心に存在するブラックホールの影響で共に動いてることがわかってきました。このようにわずか100年程度で地球の移動に対する見識は変わってきたのです。

同じように病気の見識も100年をかけて徐々に見識が変わってきたのです。カイロプラクティックが誕生する以前は、胃が痛いなら胃に異常が、肺に問題があれば、肺に異常があると考えられてきました。

しかしDDパーマーの提唱によって療法革命が起きたのです。彼は胃が病気なのは胃に問題があるからではなく、(椎骨の変位による)神経エネルギーの問題だと新たな説を唱えたのです。そして椎骨変位を正常に戻せば、神経エネルギーも正常に送られるようになり、胃の異常も正常に戻ると主張したのです。

これは天動説から地動説に変化したことと同じレベルの革命的な理論でした。

さらにBJパーマーの研究によって、胃につながる末端の椎骨の変位が問題というより、もっと特異的な変位が問題で、その根本的な変位こそがサブラクセーションだと新たな説を提唱しました。

これがH.I.O理論です。

さらに研究を進めることによって、私は新たな説を提唱しました。それはBJパーマーの手法でサブラクセーションはアジャストできるのか?という根本的な説です。

そして私は言いました。
BJパーマーの手法ではサブラクセーションはアジャストできない。

その理由は3つあり
・証明がない
・理論的に矛盾
・私が確認した事実とは異なっている

これらによって、BJパーマーはサブラクセーションをアジャストしてなかったと、結論づけたのです。

この発想は革命的でした。なぜなら、カイロプラクティックの誕生から「サブラクセーションはアジャストしている」という前提だったからです。

サブラクセーションの理論も天動説のように研究によって変化していったのです。

ただ、サブラクセーションの問題はそれだけではありませんでした。

天動説の場合は、学術的研究で終わりですが、サブラクセーションの場合、収益を上げないという、もう一つの過酷なノルマがあったからです。

この学術的研究と収益のノルマ!
この2つを達成することは難しいことなのです。

DDパーマーはカイロプラクティックを作り、それを成し遂げようとしましたが、
不完全な知識
改ざん
無秩序な拡大
などによって、あえなく崩壊してしまいました。
彼は正しい理論と手法、正しい収益構造に道に導けなかったのです。