サブラクセーションの有無とアジャスト方法を確立して、独立分野として体系化する。
これがカイロプラクティックの正しい道でした。
しかし、その道のりを歩むことが残念ながらできなかったのです。
誤診と誤解が進化を拒んだ
最初のつまずきはDDパーマーの誤診と誤解です。彼は最初のアジャストで「サブラクセーションをアジャストできた」と考えました。
しかし実際にはサブラクセーションを発見していなかったし、アジャストも当然できていませんでした。つまり、これからサブラクセーションの有無とアジャストが本当にできるのか調査しなければいけなかったのです。
正確に現状を把握してないのに、どうしたら進化させられるでしょうか?
スクールが混乱と崩壊を招いた
学校で生徒に教えることは、たくさんのカイロプラクターが誕生するということです。そのカイロプラクターたちが好き勝手にしたらどうなるでしょうか?
生徒たちはカイロプラクティックの天才ではないのです。天才を集めてきてカイロプラクターにしたのではないのです。授業料を払えた生徒がカイロプラクターになっただけです。カイロプラクターはみな凡人なのです。
今まで天才的なカイロプラクターに出会ったことあるでしょうか?私は1人も知りません。(しょうもないカイロプラクターにはたくさんあったことあるのですが)
カイロプラクターに天才はいないんです!
スクールは収益化させる利点もあったのですが、崩壊を招く原因にもなった。
まだ試作品のカイロプラクティックを生徒たちに教え、それをサブラクセーションのアジャストだと教えてしまったため、間違った認識が広まり、定着しました。
その生徒たちが未完成なモデルを改変したりスクールを新たに作って教えたので、カイロプラクティックが大混乱に陥り分裂状態になってしまったのです。
そのため統一ではなくなってしまいました。
深刻な経営問題
もう一つが金銭(経営)問題です。カイロプラクティックだけで経営していくことは非常に困難だったのです。さらに改良するとなると、研究開発費もかかってしまい不可能でした。
その経営問題を克服するため、カイロプラクターたちは新たにスクールを開講したり、別の療法と併用したり、医学の傘下に入ったりしたため、最終的にカイロプラクティックは独立分野の放棄して準医療化してしまい、正常な進化から外れたのです。
医療化
そして医療です。カイロプラクティックが独立療法なのか医療なのか、ずっと問題でした。
国の問題でも、その国が独立国なのか大国の領土なのか、ずっと争っている地域も今でもあるのです。
カイロプラクティックは超大国である医学との境界線が曖昧で、カイロプラクティックが独立国なのか医療の国なのかはっきり線引きできなかったのです。
後継者選びの失敗
後継者選びはBJパーマーの最大の失敗です。後継者選びに失敗すると、小国はたちまち国が傾いて他国に侵入されるのです。そのため後継者選びは慎重になるべきでした。