そのため現在では民間療法は全滅に近い状態です。こういった状況もあり、民間療法は医学になりたくて仕方ないのです。
これは資本主義では独占状況で、医学が企業なら独禁法に触れてもおかしくありません。しかし療法は特殊な分野で、医学なら独占でもよいことになっています。
このようになってしまったのは、医学が圧倒的に売り上げが多く儲かる業種だからです。特に薬と手術の売り上げが高く、これによって医学は駅近くの好立地に病院を構えることができ、メディアから政治まで影響を及ぼす存在になってしまいました。
この話は医学が良い悪いではなく、医学の売り上げが多いという事実です。そして資本主義では儲けることこそ「善」だからです。
人々が病気の治療を求め、それが医学を『独占』までに押し上げたのです。
もちろん民間療法でも、詐欺的な療法が多々あるのは事実ですが、全てが詐欺であるとする考えはどうでしょうか?
優れた療法とは肉体的、精神的、金銭的に負担のかからない療法のことではないでしょうか?しかし、金銭的に負担が少ないということは、その療法は儲からない、売り上げが少ないということでもあるのです。
この矛盾が良い療法が広まらない原因になっているのです。